『2012』を試写会で観てきた。

 http://www.sonypictures.jp/movies/2012/
 
 140文字で要約できそうなので、twitterで内容を書くのは控えました。一生分の地割れを経験できる映画でした。

 ただ、CGは史上最大の迫力といえるかもしれません。劇場でワーキャー言いながら観るパニックムービーとしては、ヘンに希望を持たせない分『トランスフォーマー2』よりも切迫感があったかなと思います。

 以下ネタバレ。白文字で書きます。

 ストーリーは、「太陽系の直列によって地軸が狂い、地球がもんすごいデカい地割れと地震津波によって徹底的に破壊されるけど愛は生き残る」という、ホラ140文字で要約できるでしょ的なもので、余韻とか感慨とかは特になく、ただ「なんかスゴい映像を観た」という感覚のみが残ります。

 こういう映画を「体験型映画」と勝手に命名してるのですが(同系統は『トランスフォーマー』『アルマゲドン』『インディペンデンス・デイ』など)、劇場の大スクリーン&音響で初めて真価が発揮される映画です。割引券を使ってみる分にはとても良いと思います。

 また、その過程で具体的に価値を生み出せない人間はガンガン死んでいきます。米国大統領すら例外ではありません。女性もガンガン死にます。プロペラ機やジャンボジェットを必死こいて操縦し、主人公たちの窮地を何度も助けた男は、ラストの方舟にたどり着いた途端あっさり用済みとなり、フェードアウトするかのように歯車に巻き込まれて死にます。

 一見「愛は永遠」がテーマに見えますが、この映画で最終的に生き残るのはほとんどが金持ちです。10億ユーロ以上を支払った者しか乗れない方舟の設定といい、裏テーマは「結局世の中カネですよ」なのかなと思って暗澹としたのは内緒です。
 
 ということで、この映画は映画館で観て、一晩寝て忘れるのがお勧めです!

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